国が実施する補助金事業の中でも、ITに特化した補助金がIT導入補助金です。
国がITを導入するための費用の一部を補助することで、中小企業のIT化を支援することを目的としています。
国がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していることもあり、注目が高まっている補助金でもあります。
しかしながら、ITに弱い中小企業は多く、「活用方法がわからない」という声も聞かれます。
一方で、IT導入補助金では、申請に際して『IT導入支援事業者(ITベンダー)』が全面的にサポートしてくれるため、導入するITツールが決まれば、実は活用しやすい補助金でもあります。
ここでは、2023年度のIT導入補助金について簡単に概要を説明します。
IT化を検討している中小企業はぜひ活用を検討ください。
なにをすればいいの?:補助対象事業
・補助の対象となる事業と申請枠
IT導入補助金は応募枠が4種類用意されています。3つは単体で申請可能なもので、1つは複数社が連携してIT導入に取り組むものです。ここでは、単体で申請可能な3つの枠を紹介します。それぞれの枠によって補助対象は異なります。
申請枠と対象事業
通常枠 | 生産性向上のためプロセス改善と効率化を目的として、あらかじめ事務局に登録されたITツールを導入する |
セキュリティ対策推進枠 | サイバーセキュリティの強化のため、ITツール(「サイバーセキュリティお助け隊サービス」)を導入する |
デジタル化基盤導入枠 | 会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフト、PC・タブレット等、レジ・券売機等を導入して、労働生産性を向上させる |
補助金額は?
補助金額(上限額)は、申請する枠によって異なります。
・通常枠の補助金額
通常枠はA類型とB類型があります。
A類型 | B類型 | |
補助額 | 5万~150万円未満 | 150万~450万円以下 |
補助率 | 1/2以内 | 1/2以内 |
・セキュリティ対策推進枠の補助金額
補助額 | 5万円~100万円 |
補助率 | 1/2以内 |
・デジタル化基盤導入類型の補助金額
補助額 | (下限なし)~350万円 |
補助率 | 補助額の内、50万円以下部分→3/4以内 補助額の内、50万円超~350万円部分→2/3以内 |
どんな費用が補助対象?
IT導入補助金では、補助の対象となるITツールが設定されています。ITツールであればなんでも補助されるわけではないので、注意が必要です。
・補助対象となるITツール
補助対象となるITツールとは、あらかじめIT導入支援事業者(ITベンダー)が事務局に登録し、認定を受けたITツールのみとなります。
補助対象となるITツールは3月より登録が順次進められており、随時公表されます。
登録されると、”IT導入補助金”のサイトで検索ができます。
すでに導入したいITツールが具体的に決まっている場合は、補助対象となるかどうかをサイトで調べてみてください。
IT導入補助金2023の公式サイトはこちら https://www.it-hojo.jp/
どんなITツールを導入するかはまだ決まっていない場合は、まずは、登録されているIT導入支援事業者(ITベンダー)を確認するのが良いかもしれません。もし、取引のある事業者が登録されていれば、相談してみるのが良いと思います。
いつ申請できる?スケジュールは?:申請締切日
2023年度は、通常枠とセキュリティ対策推進枠は2回、デジタル化基盤導入枠は3回まで募集が確定しています(3月28日現在)。追加募集は確定次第、随時スケジュールが更新されますので、公式ページで確認をするようにしてください。
通常枠、セキュリティ対策推進枠 |
1次締切:2023年4月25日(火)17:00(予定) |
2次締切:2023年6月2日(金)17:00(予定) |
デジタル化基盤導入枠 |
1次締切:2023年4月25日(火)17:00(予定) |
2次締切:2023年5月16日(火)17:00(予定) |
3次締切:2023年6月2日(金)17:00(予定) |
情報はどこで確認すればいい?:公式ページ
IT導入補助金の公式ページにて詳細情報の確認をお願いします。
IT導入補助金2023 https://www.it-hojo.jp/
いかがだったでしょうか。
IT導入の予定がある事業者にはぜひ活用していただき、事業を成長させ、地域へ貢献していただきたいと思います。
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